本記事では、AIインフルエンサーを作る方法をご紹介します。
世界では、新たなビジネスとして通称”AIインフルエンサー”が注目を浴びているのを、皆様はご存じでしょうか。
日本でも少しづつその存在が知られてきていますが「いまいち想像しづらい…」という方もいると思うので、まずはこちらをご覧ください。
こちらはAIインフルエンサーとして活躍する、アイタナ・ロペス(Aitana López)という方のインスタアカウントです。
フォロワー数を見てみると、有名人に匹敵するような数のフォロワーがいることがわかります。
しかし、彼女は実在する女性ではなく、AIを使って作られたデジタルのインフルエンサーです。プロフィール欄にもPowered by AIとしっかり明記されています。
YouTubeでも色々な人が取り上げており、その注目度の高さが伝わるかと思います。
ちなみに日本でも、ゆっっくりなのように、AI(Deepfake)をうまく活用したインフルエンサーも流行っています。
かなりの視聴回数や登録者数がいるので「一度は見たことがある!」というかたも多いのではないでしょうか。
彼女たちはあくまで一例で、世界には他にも様々な形のAIインフルエンサーがいます。
され、前置きが少し長くなってしまいましたが、今回はこういったAIインフルエンサーの作り方やマネタイズ方法をご紹介します。
Step① まずは顔やキャラクターを決める
AIインフルエンサーを作るにあたって、重要になるのは顔やキャラクターになります。
理想の顔は画像生成AIを活用して生成しましょう。
画像生成AIというと、StableDiffusionやSeaArt、Tensor.artなど、様々なツールがあります。
どのAIツールを用いても構わないですが、既にAI画像生成に慣れている人は、一番使い勝手が良いAIツールを使って画像を生成してください。
ひとまずAI画像が生成できたら、続きをご覧ください。
今回は、サンプルとして、過去に作ったこちらのAI美女を例として進めていきたいと思います。
ちなみに最初から完璧に理想通りの顔を生成しようとすると「こだわりすぎて先に進めない…」事もあると思います。アカウントの方向性は、後々変更していっても良いと割り切って、まずは適当な画像で様子を見てみることをおすすめします。
Step② 同じ顔、違うシチュエーションで画像を生成する
AIインフルエンサーとしての、メインの顔が決まりました。
あとはこちらの画像を用いて、違うシチュエーションの画像を生成していきます。
同じ顔で、様々な画像を生成する方法は沢山あるのですが、現時点で最も簡単な方法はSeaArtというAIツールのある機能を使う方法だと思います。
こちらのリンクからSeaArtを開きます。
上部のメニューに、Swift AIというタブがあるのでそちらをクリック。右上に、AI Portraitという項目があるのでこちらを選択します。
すると、このような画面が表示されるかと思います。
色々な選択肢があるのですが、それぞれに応じたシチュエーションで画像を生成できます。
試しに、左上にある『Year After Year』という項目を選択してみましょう。
するとこのような画面になるので、+を押して先ほどの変更したい顔画像を適用しましょう。
画面に反映されたらGenerateボタンを押して、しばらく待ちましょう。数十秒ほどで、このような画像が生成されました。
しっかりと違うシチュエーションで、同じ顔が生成されたことがわかります。
試しに、他のシチュエーションでも試してみましょう。
今度はこちらの『Warm Holy Night』を選択して、先ほどと同じように画像を反映してみます。
Generateを押してしばらく待つと、画像が生成されました。
違うシチュエーションでも、しっかり同じ顔をキープした状態で画像を生成してくれました。
このようにSeaArtのAI Portrait機能を使うと、初心者の方でも簡単に同一人物のAI美女を生成することができます。
あとは出来上がったこちらの画像を、インスタグラムなどのSNSに投稿していけば、ある程度のクオリティで運用していくことができます。
とはいえ、シチュエーション自体の選択肢はそもそも多いですし、今後も機能追加や改善もあると思うので、ひとまず試してみるには良い機能だと思います。
独自のシチュエーションで作ることも可能
ちなみに独自のシチュエーションで生成したい場合は、以前の記事でもご紹介した『IP-Adapter FaceID』という機能を用いることをおすすめします。
こちらはStable Diffusionを導入して、さらに機能追加をする必要があるので、少し難易度は上がります。
ですが、本格的なAIインフルエンサーを生成したい人には、こちらの手法の方がおすすめです。
プロンプトでの指定が可能なので、もちろんこのように様々なシチュエーションで自由に画像を生成することができます。
表情はカメラアングルなどの指定ももちろん可能なので、先ほどと比べると柔軟性がかなり高いことがわかるかと思います。
Stable Diffusionの導入方法や『IP-Adapter FaceID』の使い方に関して、さらに詳細を知りたいという方は、過去記事を参考にしてみてください。
ディープフェイクを用いる方法
さらに別の方法として、ディープフェイクの技術を用いるという方法もあります。
ディープフェイクとは、簡単に説明すると元々の画像(あるいは動画)の顔だけを差し替えるよう技術になります。
試しに私の方でもディープフェイクを試みてみましたが、このようにもともとの顔をかなり自然な形で変更することができます。
画像や動画の顔のすり替えが可能なので、同じ顔のAIインフルエンサーを生成するのに非常に優れた技術になります。
ディープフェイクの技術も、以前まではとても再現が難しかったのですが、AIツール発展のおかげで初心者の方でもやり方さえわかれば使いこなせるようになりました。
ディープフェイクの概要や作り方については、Tipsの記事でまとめているのでよければ参考にしてみてください。
実際にSNSアカウントを運用する
上記のいずれかの方法で、同じ顔のAI画像を生成できたら、あとはSNSアカウントを実際に運用していきます。
インスタやTikTokを伸ばすコツも色々とあるのですが、ひとまずアイタナ・ロペス(Aitana López)さんのように、うまくいっている例を参考にしつつ投稿していくことをおすすめします。
ちなみに、インスタの場合は、普通の投稿よりもリールのインプレッションが多い傾向にあります。
通常投稿は画像を用いて、リールはディープフェイクを用いて生成するなど工夫をすると良いと思います。
いずれかのSNSアカウントで集客できれば、そのまま他のプラットフォームにも集客しやすい土台を作ることができます。
集客の網は多いに越したことがないので、横展開できるSNSはうまく活用しましょう。
AIインフルエンサーを作る方法まとめ
AIインフルエンサーを作るのは、作り方さえ知っていれば、比較的簡単に生成できることがわかったと思います。
ただ、クオリティの高い画像や動画を生成するには、合成に使う画像のクオリティが高い必要があったりと、細部のこだわりが重要になります。
人とは違う+αの部分も、アカウントを運用しつつ模索していくことをおすすめします。
かなり長くなってしまったので、AIインフルエンサーを用いた具体的なマネタイズ方法については、また別の機会でご紹介したいと思います。