今回は、初心者の方でも簡単に画像生成できるSeaArtというAIツールをご紹介します。
- StableDiffusionの導入部分でつまづいてしまった人
- とにかく無料で画像生成を試してみたい人
- PCだけではなく、スマホでも簡単に生成したい人
上記のような人には、とってもおすすめの画像生成AIツールです!
SeaArtを使うと、このような画像を簡単に作成することができます。
無料なのにクオリティが高く、とにかく使いやすいUIなので初心者の方にもおすすめです。
SeaArtの登録方法
まずはSeaArtのページを開きます。
ログイン方法がいくつか出てくるので、お好きなものを選択してください。Invite Codeを求めたれたら、こちらをご活用ください【TS50T4】
ちなみにTOPページには、このSeaArtを用いて作られた作品がたくさん掲載されています。
TOPページが表示されている方は右上のLoginボタンを押して、会員登録から始めましょう。
Discordやgoogleログインが楽だと思います。ここではdiscordでログインしてみました。
すると、このような画面が出てきます。ニックネームや興味があるジャンルを選択しましょう。
選択を終えたら、使用を開始するボタンをクリック。
これで登録は終了です。とても簡単ですね。
SeaArtで画像生成する方法
それでは早速、画像生成をしてみましょう。
TOP右上のGenerateをクリックします。
するとこのような画面になります。
この画面で画像生成を行なっていきます。
一番下にプロンプトを入力する場所【Please enter promt】があります。
こちらに例えば
Top quality, 1 beautiful japanese woman
と記入して、右側にある飛行機ボタンを押すと画像が生成されます。
数十秒待っているだけでこのクオリティの画像が生成できます。
ひとまず簡単な使い方がわかったところで、それらの細かい設定方法なども見ていきましょう。
Setting1 : Modelの選び方
右側にある詳細設定から、まずはModelの選び方を見ていきましょう。
Modelは画像生成する上で、最重要と言っても過言ではないです。
モデルの欄をクリックすると、色々とModelの候補が出てきます。
Choose moreをクリックすると、更に沢山のモデルを選択することができます。
デフォルトでは、直近で使用したモデルが表示されます。
他の選択肢を確認したい場合は、ブランクのままSearchボタンをクリックしましょう。
すると沢山のモデルが出てくるので、この中から気になるモデルを選択しましょう。
表紙の画像が、そのモデルの基本となる画風だと認識していればOKだと思います。
また、モデル名の右側にあるボタンを押すとバージョンを指定できます。
モデルによっては「以前のバージョンの方が思い通りの画像を生成できる」という事もあるので、そういった場合はこちらから選択しましょう。
Setting2 : Loraの選び方
Loraについても同じように設定が可能です。
Loraとは、追加学習のようなものを意味します。
簡単にいうと、モデルに画風を追加するようなイメージです。
例えばモデルが大人っぽすぎるな、と感じた場合にLoraで少し少女感を追加する、などしてバランスを調整したりします。
Setting3 : Mode(無料・有料の違い)
SeaArtにはModeという機能がついていて、実はこちらもかなり重要です。
無料版では『Default』と『Auto』から選択することができますが、課金をすると『SeaArt2.0』や『SeaArt2.1』も選択できるようになります。
参考までに先ほどと全く同じ設定で、それぞれを比較してみました。
『Default』『Auto』『SeaArt2.0』『SeaArt2.1』の順番です。
アップスケール前ではあるのですが、かなり質感が変わるのがわかると思います。
個人的にはSeaArt2.0が非常に使いやすいという印象がありますが、ModelやLoraをうまく活用すればSeaArt2.1でもこのようにかなり精巧な画像を生成することもできます。
有料課金をしないとSeaArt2.0や2.1は使えないのですが、無料版でも十分なクオリティの画像は生成してくれます。
まずは無料版で試してみて、クオリティを上げたくなったら課金をするという流れが良いと思います。
更なる詳細設定
さらに下の方をみると、Basic Settingという項目があります。
こちらでは生成する画像数や画像サイズを指定できます。
Image Quantityはその名の通り、指定した数の画像を生成してくれます。
Basic Setting : 画像サイズ
Image ModeやImage Sizeでサイズ調整が可能です。
試しにUltra High Qualityを選択すると
デフォルトでこのサイズが設定されます。このタブを開いてみると、違うサイズも選択可能です。
このように様々な比率で生成可能です。希望のサイズがある場合は、Customizationをクリックして、数値を入力してください。
また、作りたい画像によっては、少しノイズが欲しい場合もあると思います。Modelやプロンプトのバランスを見つつ、画像サイズを調整していきましょう。
ネガティブプロンプトなどの設定
更にその下の項目をみると、ネガティブプロンプトやサンプラーなどの設定ができます。
ここも非常に重要な項目になります。
基本的にはデフォルトの数値でまずは生成してみることをおすすめします。
それぞれの項目を変更すると、多少の差異は生まれます。
『CFG Scale』を変更した時の画像比較の記事を、以前ご紹介しているので興味がある方はぜひご覧になってみて下さい。
画像の高画質化について
例えば4つ画像を生成してもらうと、このように画像が表示されます。
一番左の画像を試しにアップスケールしてみましょう。
画像の上にマウスを置くと、このような選択肢が出てきます。左下の『U』と書かれた文字を選択すると、画像がUpscale(高画質化)されます。
出来上がった画像がこちら。
アップスケールされた画像が表示されました。このようにして、お気に入りの画像を簡単に高画質化することができます。
プロンプトについて
プロンプトについては、Stable Diffusionの時に使用しているプロンプトと同じ使い方で問題ありません。
- 全くの初心者である
- サンプルのプロンプトを使いながら試してみたい
という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
ベースとなるプロンプトから、使いやすいプロンプトを画像付きで説明しています。
画像も追加しているので、見返し用としてもご活用ください。
コントロールネットの機能の使い方
また、コントロールネットの機能も簡単に使用することができます。
Generate画面の左側にコントロールネットという項目があります。
オープンポーズという、ポージングを真似してくれる機能を使ってみましょう。こちらのヨガのポーズをした女性を活用してみます。
画像をドラッグして、プロンプトを入力。あとは、好きなモデルを選択するだけです。
マジックミックスというモデルを用いて生成してみると、このような画像になりました。
元々の画像のポーズを保ったまま、異なるテイストに変更してくれています。
初心者の方でも、これなら直感的に使いやすいのではないでしょうか。
コントロールネットには、他にも様々な機能があるので、ぜひ試してみてください。
SeaArtの料金体系・商用利用について
SeaArtは2023年6月時点では無料で全機能が使えたのですが、今(2024年1月時点)では無料と有料で使える機能が異なります。
こちらはサブスクでの料金体系です。
Annual(年間払い)だと。多少の割引があるようです。
またサブスクではなく、単体で購入することも可能です。
VIPとStaminaという概念があるのですが、VIP会員になると先ほどお伝えしたように上級向けのmodeが使えたり、様々な特典があります。
Staminaというこのエネルギーマークのようなものは、画像生成する際などに必要なものです。
画像生成するのに10〜20程度使用するので、まずは少量で購入して様子見するのも良いと思います。
無料でも画像生成は現状(2023年11月12日)可能ですので
のような流れが一般的かと思います。
無料で問題なければ、無料版のままでOKかと思います。
商用利用に関して
また、商用利用に関してですが、こちらはグレーになります。
SeaArtのRedditに詳細が載っていました。以下英文を、日本語翻訳したものです。
とのことです。
SeaArtに限った話ではないですが、adobeから出ている画像生成AIツール以外は、大体グレーだと思っておいたほうが良いかと思います。
それらを使って商用利用すると、完全にアウトだと思うので、そこは自己判断でお願いします。
SeaArtは危険?運営会社は安全性について
SeaArtは運営会社の記載が利用規約やプライバシーポリシーに明記されていないため、危険なのでは?という憶測も飛び交っているようです。
しかし、8月にPRTIMESからこのようなプレスリリースが出され、どうやら【STAR CLUSTER PTE. LTD.】というシンガポールの会社が運営会社であることがわかりました。
また、少し前までは支払い方法が独自(馴染みのない)の決済方法だったので、私も不安だったのですが、最近ではPayPalでの支払いがスタートしました。
PayPalは海外サービスを使う際には何度も使用しているので、決済面での安心感は個人的に向上しました。
上記のことから、サービス開始時よりは安全性が担保されてきているような印象があります。
SeaArtまとめ
以上がおおまかなSeaArtの使い方や基礎知識になります。
個人的にはStableDiffusionよりも、使う割合が高くなってきました。
とにかく操作性が簡単という事と、エラーの心配などもSDと比較すると少なく、スピードも早いです。
もちろんSDにはSDのメリットがあるので、どちらも併用を続けますが、SeaArtを使用したことがない人は今のうちに触っておくことをおすすめします。