こんにちは、AI FREAKです。
本記事ではRUNWAYのGEN-3で使えるプロンプトを、カメラアングルを中心に紹介します。
公式ガイドを軸に色々と検証してみたのですが、まずはこちらの動画をご覧ください。
このように、ほぼ同じプロンプトでもカメラアングルの指定を変えると、動画の印象を変えることができます。
細かい部分をこだわることで、動画のクオリティも全体的に上がると思うので参考にしてください。
GEN-3のプロンプト基礎について
それでは早速、公式から出ているプロンプトガイドを確認していきましょう。
GEN-3の生成画面を開くと、プロンプトを入力する部分にガイドと書かれた項目があります。
まずはこちらを確認してみましょう。まずGEN-3の基礎的なプロンプト構造について理解しましょう。
例を見てみると、このように記載されています。(日本語翻訳をしています)
カメラの動きを指定して、具体的なシーンを記載します。
最後に補足があれば付け足すといった形が、基礎構造になるようです。
英語でも確認するとこのような形になります。
カメラの指定の後はセミコロンで、その後はピリオドで文章を終えるのが基本ということです。
ではこちらの基礎構文を抑えたら、早速具体例で確認してみましょう。
分かりやすいように、先ほどのサンプルをコピペして進めていきましょう。
カメラアングルのプロンプトについて
「カメラアングルってどういうものがあるの?」と疑問を感じる人もいるかと思います。
そういう人のために、先ほどのサンプルページに戻ると、カメラアングルの例をいくつか記載してくれています。
左側にキーワードがあり、それを用いて生成した動画が右側に表示されています。
ひとまず、こちらの船が海を渡っている動画を再現してみましょう。
High angle
カメラの部分にHigh angleを入力します。
具体的なシーンの部分には、船が海を渡る(a ship sails on the sea)という趣旨の英文を入力します。
最後に詳細を加えましょう。
ここでは簡単に海の波(sea waves)というプロンプトを追加します。
それでは早速生成してみましょう。数分待っていると動画が出来上がりました。
サンプルの動画とほぼ同じような動画が、生成できたのではないでしょうか。
しっかりとHigh angleで船が海を渡っている様子が再現されています。
大まかな流れが分かったところで、他のカメラアングルについても見ていきましょう。
Low angle
続いてはLow angleというプロンプトです。
High angleと入力していた部分を、Low angleに変更して生成してみましょう。
出来上がった動画がこちらです。船の下から撮影したような動画が生成できました。
High angleとは違い、船の迫力を伝えることができます。
ほとんど同じプロンプトなのに、カメラアングルを変更するだけでもかなり印象が変わります。
それでは他のカメラアングルも試してみましょう。
Overhead / Drone Shot
OverheadというプロンプトはHigh angleと似ているニュアンスですが、どのような違いがあるでしょうか。
またDrone shotというプロンプトでも試してみます。
こちらはMidjourneyなどではかなり有効なプロンプトだったのですが、GEN-3ではどうでしょうか。
出来上がった動画を比較してみるとこんな感じです。Overheadの方がより真上から撮影されている印象があります。
またDrone shotの方は、ドローン特有の回り込んで撮影するような技法をうまく再現されています。
改めて先ほどの動画とも比較してみましょう。並べてみると違いが結構明確になると思います。
カメラアングルはとても細かい要素ですが、こういった繊細な部分までこだわれるか否かで、動画全体のクオリティが大きく変わると思います。
FPV
次はFPVという項目を見ていきましょう。
サンプルの動画を見ても使用用途がよく分からなかったので、GPTで聞いてみました。
するとこのような回答が来ました。
**FPV (First-Person View)**は、映像やゲーム、ドローン操作などで使われる技術や視点の一つです。この視点は、まるで自分自身がその場にいて体験しているかのように、主観的な視点で物事を見ることができます。以下にFPVについて詳しく説明します。
どうやらドローンやラジコンなどに取り付けて撮影するような手法のようです。
生成画面に戻ってこのように入力してみました。ドローンレースをおもちゃの公園で行っている、という趣旨のプロンプトです。
生成された動画を見てみましょう。
GPTの説明通り、自分がその模型に乗っているかのような視点で動画を生成してくれました。
動画を作るまでは個人的にもあまりピンと来てなかったのですが、かなりダイナミックな映像を作るのに適していそうです。
Hand held
次はHand heldというプロンプトを見ていきましょう。先ほどと同じようにGPTで聞いてみました。
**Hand held(ハンドヘルド)**とは、映画やビデオ撮影において、カメラを手持ちで操作する撮影技法です。三脚やスタビライザーを使用せず、カメラを直接手で持って撮影するため、動きや揺れがそのまま映像に反映されます。これにより、ドキュメンタリー風のリアルな臨場感や緊迫感を強調することができます。
回答を見てみると、どうやらHand heldは手持ちカメラでの撮影を表現できるようです。
スタビライザーなどを用いない表現のため、手ぶれが映像に反映される特徴がある、と記載されています。
ではこちらも簡単なプロンプトで試してみましょう。
女性がビーチで歩いているという趣旨のプロンプトを入力しました。
では出来上がった動画を見てみましょう。作る前に想定していたような動画が完成しました。
女性の顔や体型が破綻しているのはスルーしますが、実際にiPhoneなどのカメラで撮影しているような動画になっています。
猿が動物園でバナナを食べているというシーンでも作ってみました。
実際に動物園に行って撮影しているようなリアルな映像が出来上がりました。
SnorriCam
SnorriCamというプロンプトも気になったので、こちらも見ていきましょう。
GPTによると、カメラを被写体に取り付けて撮影する技法とのことです。
SnorriCamは、カメラが俳優や被写体に直接取り付けられる撮影技法です。この技法では、カメラが被写体の体の一部と連動して動くため、被写体が静止しているように見える一方で背景が動いているように見えるのが特徴です。これにより、視聴者に強い没入感や被写体の視点を強調する効果を生み出します。
サンプルのように、被写体が固定され、背景に動きをつけたい時に使うと効果的なようです。
それでは、男性がジャングルを走っているというプロンプトで試してみましょう。
しばらく待っていると動画が出来上がりました。サンプルと似たような構図で、緊迫感のある動画が生成できました。
被写体に取り付けるというよりは、自撮り棒で撮影しているような構図ですが、逃げるシーンなどで使い勝手が良さそうです。
ちなみに男性の部分をドラゴンや恐竜に変更して動画を生成してみましたが、あまりうまくいきませんでした。
今回ご紹介したように、GPTなどを用いて適切なシーンを提案してもらうと、うまくいく確率が高まると思います。
その他のプロンプトについて
他のプロンプトも色々試してみましたが、noteの方にまとめました。
よければこちらもチェックしてみてください。
また、Twitterはゆるりと投稿しているのですが、最近はInstagramの方も気合を入れて発信しようと思っています。
特にストーリーではInstagram限定の情報を”不定期で”発信していますので、よければ覗いてみてください。