今回は、初心者の方でも簡単に画像生成できるSeaArtというAIツールをご紹介します。
1️⃣ StableDiffusionの”導入が難しくて”断念した人
2️⃣ “簡単に”ai美女を生成してみたい人
3️⃣ “ロースペックPC”や、”スマホ”で生成したい人
上記のような人には、とてもおすすめの画像生成AIツールです。
先に、SeaArtを使うとどのような画像が作れるのかをお見せします。
上記はあくまで一例に過ぎませんが、SeaArtを使いこなせばこのような画像が作れます。
また、作成方法や操作方法に関しても、一度使ってしまえばとても簡単なので、初心者の方にもおすすめです。
SeaArtの登録方法
まずはSeaArtのページを開きます。
時期によって内容は変わりますが、TOPページは基本的にこのように表示されるかと思います。
右上にログインボタンがあるのですが、その左のボタンを押すと言語設定を変更することができます。
日本語を希望の方は、こちらで変更してみてください。
言語設定が完了したら、右上のLoginボタンを押して、会員登録から始めましょう。
Discordやgoogleログインが楽だと思います。
アンケートが出てきたらそれらに答えて登録は終了です。(時期によっては表示されなかったり、違う質問になる事もあると思います)
これらを答えると、有料登録への案内などのアナウンスがある事もあります。
無料トライアルを開始してもいいですし、はじめは無料で試したい方は×ボタンを押して閉じましょう。
これにて完了です。会員登録自体はとても簡単ですね。
SeaArtで画像生成する方法
それでは早速、画像生成をしてみましょう。
画像生成を行うには、TOP右上のGenerateをクリックします。
するとこのような画面になります。
この画面で画像生成を行なっていきます。
一番下にプロンプトを入力する場所があります。プロンプトとは画像を生成するための指示文だと思ってください。
こちらに例えば
Top quality, 1 beautiful japanese woman
と入力してみます。
入力が終わったら、右側にある飛行機ボタン(?)を押すと画像が生成されます。
しばらく待っていると、このような画像が生成できました。
ただ文章を少し打ち込むだけで、こういったai美女が生成できてしまいます。
ただ、如何にもaiで生成した美女のような画像が出来上がっているかと思います。
画像の質を上げるには
1️⃣ プロンプトの工夫
2️⃣ プロンプト以外の詳細設定
3️⃣ ModelやLoRAの選択
4️⃣ 高画質化
が重要になってきます。
少しややこしく感じるかもしれませんが、画像を作っていくうちに慣れていくと思います。
それでは、更にクオリティを上げるために少し深掘りしていきましょう。
Setting1 : Modelの選び方
ai美女の画像生成にはModelという概念があります。
これは、ベースとなる美女の顔の質感をどうするか?というものです。
画像を見た方がわかりやすいので、こちらをご覧ください。
このように、色々な女性が表示されているのがわかるかと思います。
この中から、何を選ぶかによって、ベースとなる女性の雰囲気が決定するという事です。
Modelを選ぶ方法は簡単です。
右側にある詳細設定にModelの項目があります。
こちらをSwitchというボタンをクリックしましょう。
すると、先ほどのように色々なModel候補が出てきます。
この中から気になるモデルを選択しましょう。
また、モデル名の下にあるボタンを押すとバージョンを指定できます。
モデルによっては「以前のバージョンの方が思い通りの画像を生成できる」という事もあるので、そういった場合はこちらから選択しましょう。
Setting2 : Loraの選び方
Loraについても同じように設定が可能です。
Loraとは、追加学習のようなものを意味します。
簡単にいうと、モデルに画風を追加するようなイメージです。
例えばモデルが大人っぽすぎるな、と感じた場合にLoraで少し少女感を追加する、などしてバランスを調整したりします。
最初にLoRAまで手を出すと、少しややこしくなってくるので、まずはお好きなModelを選んで色々と画像生成をしてみる事をおすすめします。
Setting3 : Mode(無料・有料の違い)
SeaArtにはModeという機能がついていて、実はこちらもかなり重要です。
無料版では『Default』と『Auto』から選択することができますが、課金をすると『SeaArt2.0』や『SeaArt2.1』も選択できるようになります。
参考までにプロンプトやモデルは同じ設定で、それぞれのModeを比較してみました。
『Default』『SeaArt2.0』『SeaArt2.1』の順番です。
アップスケール前ではあるのですが、かなり質感が変わるのがわかると思います。
個人的にはSeaArt2.0が非常に使いやすいという印象があります。
ですが、ModelやLoraをうまく活用すればSeaArt2.1でもこのようにかなり精巧な画像を生成することもできます。
有料課金をしないとSeaArt2.0や2.1は使えないのですが、無料版でも十分なクオリティの画像は生成してくれます。
更なる詳細設定
さらに下の方をみると、Basic Settingという項目があります。
こちらでは生成する画像数や画像サイズを指定できます。
Image Quantityはその名の通り、指定した数の画像を生成してくれます。
Basic Setting : 画像サイズ
Image ModeやImage Sizeでサイズ調整が可能です。
試しにUltra High Qualityを選択すると
デフォルトでこのサイズが設定されます。このタブを開いてみると、違うサイズも選択可能です。
このように様々な比率で生成可能です。希望のサイズがある場合は、Customizationをクリックして、数値を入力してください。
また、作りたい画像によっては、少しノイズが欲しい場合もあると思います。
Modelやプロンプトのバランスを見つつ、画像サイズを調整していきましょう。
ネガティブプロンプトなどの設定
更にその下の項目をみると、ネガティブプロンプトやサンプラーなどの設定ができます。
ここも非常に重要な項目になります。
基本的にはデフォルトの数値で、まずは生成してみることをおすすめします。
それぞれの項目を変更すると、多少の差異は生まれます。
『CFG Scale』を変更した時の画像比較の記事を、以前ご紹介しているので興味がある方はぜひご覧になってみて下さい。
画像の高画質化について
例えば4つ画像を生成してもらうと、このように画像が表示されます。
一番左の画像を試しにアップスケールしてみましょう。
画像の上にマウスを置くと、このような選択肢が出てきます。左下の『U』と書かれた文字を選択すると、画像がUpscale(高画質化)されます。
出来上がった画像がこちら。
アップスケールされた画像が表示されました。このようにして、お気に入りの画像を簡単に高画質化することができます。
プロンプトについて
プロンプトについては、Stable Diffusionの時に使用しているプロンプトと同じ使い方で問題ありません。
- 全くの初心者である
- サンプルのプロンプトを使いながら試してみたい
という方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
ベースとなるプロンプトから、使いやすいプロンプトを画像付きで説明しています。
画像も追加しているので、見返し用としてもご活用ください。
コントロールネットの機能の使い方
また、コントロールネットの機能も簡単に使用することができます。
Generate画面の左側にコントロールネットという項目があります。
オープンポーズという、ポージングを真似してくれる機能を使ってみましょう。こちらのヨガのポーズをした女性を活用してみます。
画像をドラッグして、プロンプトを入力。あとは、好きなモデルを選択するだけです。
マジックミックスというモデルを用いて生成してみると、このような画像になりました。
元々の画像のポーズを保ったまま、異なるテイストに変更してくれています。
初心者の方でも、これなら直感的に使いやすいのではないでしょうか。
コントロールネットには、他にも様々な機能があるので、ぜひ試してみてください。
SeaArtの料金体系・商用利用について
SeaArtは2023年6月時点では無料で全機能が使えました。
ただその後課金制がスタートし、料金体系も適宜変更されています。
以下は2024年10月時点です。
基本的に大した金額ではないので、Standardプランから様子を見てもいいと思います。
がっつりハマりそうであれば、それよりも上位のプランで遊んでみてください。
商用利用に関して
また、商用利用に関してですが、こちらはグレーになります。
SeaArtのRedditに詳細が載っていました。以下英文を、日本語翻訳したものです。
とのことです。
SeaArtに限った話ではないですが、adobeから出ている画像生成AIツール以外は、大体グレーだと思っておいたほうが良いかと思います。
それらを使って商用利用すると、完全にアウトだと思うので、そこは自己判断でお願いします。
SeaArtは危険?運営会社は安全性について
SeaArtは運営会社の記載が利用規約やプライバシーポリシーに明記されていないため、危険なのでは?という憶測も飛び交っているようです。
しかし、PRTIMESからこのようなプレスリリースが出され、どうやら【STAR CLUSTER PTE. LTD.】というシンガポールの会社が運営会社であることがわかりました。
また、少し前までは支払い方法が独自(馴染みのない)の決済方法だったので、私も不安だったのですが、最近ではPayPalでの支払いがスタートしました。
PayPalは海外サービスを使う際には何度も使用しているので、決済面での安心感は個人的に向上しました。
上記のことから、サービス開始時よりは安全性が担保されてきているような印象があります。
SeaArtまとめ
以上が、おおまかなSeaArtの使い方や基礎知識になります。
個人的にはStableDiffusionよりも、使う割合が高くなってきました。
とにかく操作性が簡単という事と、エラーの心配などもSDと比較すると少なくスピードも早いです。
もちろんSDにはSDのメリットがあるので、どちらも併用を続けますが、SeaArtを使用したことがない人は今のうちに触っておくことをおすすめします。また、
という声を多くいただくので、お悩みの方向けにTipsで記事を作成しました。
真似するだけでサンプルのような画像が作れて、更に基礎知識も盛り込んでいます。
無料部分には、サンプルで作成した画像なども掲載しているので、どのような画像が作れるのかぜひチェックしてみてください。
タイトル通り、初心者から上級者に一気にステップアップすることができると思うので「独学ではなかなか難しい…」とお悩みの方は、是非。