本記事では、最近新たに注目されている実写系モデルの「BracingEvoMix」をご紹介します。
BracingEvoMixを使用すると、このような画像を生成することができます。
これまで実写系のモデルではBRAが有名でしたが「BracingEvoMixはまた違う系統の顔が生成できる」と話題になっています。
BRAのモデルとも比較しつつ、BracingEvoMixのを紹介していきたいと思います。
BracingEvoMixのインストール
まずは、Hugging faceからモデルをインストールする必要があります。
上記のリンクに飛んだら「Files and versions」というタブをクリックし、safetensorsのデータをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたデータはGoogle driveのいつもの場所に格納します。
もし詳細が分からないという方は、こちらの動画を参考にしてみてください。
すべての準備が整ったら「Stable Diffusion」を起動します。
左上のプルダウンメニューから、先ほどダウンロードしたモデルを選択しましょう。これで準備が完了です。
適当なプロンプトで画像を生成
早速画像を生成してみましょう。まずは普段通りに適当なプロンプトで画像を生成してみます。
例えば、『白背景で白いタンクトップを着た女性』というプロンプトでジェネレートをクリックします。
しばらく待つと、噂通りなかなかいい感じの女性が生成されました。
実写系の代表格であるBRAやChilloutMixとはまた異なる顔の系統が生成されたように感じます。
バッチカウントを増やして、違うパターンも見てみましょう。BRAよりも背景の色合いやライトアップにばらつきがあるように感じます。
初めに小さいサイズでバッチカウントを増やし、いろいろなバリエーションを確認するのは、ガチャ要素が強くて楽しいかもしれません。
BRAのモデルとの比較
それでは実際にBRAのモデルと比較してみましょう。
生成された画像を見ると、BRAの方は色味などが類似している画像が生成されました。
一方、BracingEvoMixの方は色味や表情にばらつきがあるように感じます。これはどちらが良いというわけではなく、状況に応じて使い分けるのが良いと思います。
次に、サンプリングメソッドを変えるとどのような変化があるかも見てみましょう。
XYZプロットを活用して一覧を出してみましょう。
サンプリングメソッドを変更すると、顔の系統にも変化があります。
プロンプトによっても結果は大いに違ってくるので、一概には言えませんが、サンプリングメソッドも色々と試してみてください。
BracingEvoMixを使用していて思ったのですが、少し肌の色が黒く生成されるケースが多いように感じます。
冒頭でお伝えした説明文を見てみると、ずばりその対処方法が載っていました。肌の色や彩度を調節することがおすすめのようです。
早速上記のプロンプトを追加して画像を生成してみましょう。
先ほど作った画像と比較すると、サンプラーによってはむしろサイドが高まったようにも感じます。
これに関しては色々と試してみたのですが、そもそものプロンプトとの相性が悪かったみたいです。
服を白の単色にしていたのが原因だったのか、試しに違う服装でも試してみました。
夏のファッションというざっくりとした指示をした結果です。
こちらに先ほどの、顔の色味を調整するプロンプトを加えるとどうなるかみてみましょう。
すると、このような画像が生成されました。画像によっては再度色味が自然になったように思えます。
このようにプロンプトやサイズ、サンプラーとのバランスを加味して調整する必要があるようです。皆様もXYZプロットを活用して自分が欲しい画像を探ってみるのが良いと思います。
使ってみた感想としては、噂通りクオリティが高いと感じました。
誰でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
また、YouTubeでも動画で詳しく説明しているので、よければそちらも参考にしてみてください。