2023年は”AI美女元年”と言えるほど、画像生成AI界隈がかなり大きな話題となりました。
そして2023年の後半から2024年にかけて、AIの動画コンテンツの流行りが加速しています。
特にAIインフルエンサーとして、注目を浴びているのが『ゆっっくりな』という、こちらの女性インフルエンサーです。
TikTokやYouTubeのフォロワーも非常に多いので、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
今回は、こちらの『ゆっっくりな』さんはそもそもAIなのか、AIだとしたら作り方は真似できるのか、どのようにマネタイズしているのか、など深掘りしていきます。
『ゆっっくりな』はAIなのか
本人が明言しているわけではないので、憶測にはなりますが、99%ディープフェイクで生成されたコンテンツかと思われます。
ディープフェイク(deepfake)とは、AIのディープラーニング技術を使用して、画像や動画、音声などの一部を結合させる技術です。
試しに、私がディープフェイク加工を加えた動画もご覧ください。
左側が外国人の女性が写っている動画で、その動画をディープフェイクを活用して、日本人美女の顔に変更してみました。
かなり自然に変更されているのではないでしょうか?
比較して、注意深くみていたら気づくかもしれませんが、単体かつ初見で動画を見た人は、実際の女性だと思う人も少なくないはずです。
ゆっっくりなもおそらく、このディープフェイク技術を活用して生成されています。
サムネで使用しているように、画像でも勿論変換可能です。
上記の画像は、ディープフェイク処理のあとで、高画質化もしているので、よりクリアな画像になっています。
ディープフェイクとは、AIのディープラーニング(深層学習)技術を使用しているので、そういった意味ではゆっっくりな=AIとも言えるかと思います。
少しややこしいのですが「AIで作った!」というと「体から声から全てをAIで作っているかどうか?」という視点で、判断する人が存在するからだと思います。個人的な解釈としては、実在する女性に対して、ディープフェイクというAI技術を活用している、くらいの位置付けになります
AIインフルエンサーって稼げるの?
ゆっっくりなは上記のように、おそらくディープフェイクを用いて作られています。
次に気になるのは「AIインフルエンサーって稼げるの?」という点かと思います。
ゆっっくりなの動画を見ていると、わずか1分程度の動画にも関わらず驚異の200万再生超えとなっています。
ノーブラかつ美女というのが引き金になっているかとは思いますが、それにしてもなかなかすごい数字です。
YouTubeでマネタイズをしたことがない人はイメージがつきづらいかと思いますが、相場は10,000再生で大体2,000〜3,000円くらいの収益といった感じです。200万再生もされれば、この動画だけでも40〜60万円相当の広告収益があることが予測されます。
コンテンツとしては、ただ自撮りをして顔を美女に変更しているだけです。
もし読者さんが男性であれば「可愛い女性のサムネをついついクリックしてしまった….」というのは誰しもがある経験ではないでしょうか。
それほどまでに美女というのは強力なコンテンツになり得ます。アイデア次第では、誰にでも可能性があることが伝わるかと思います。
TikTokでも稼げる時代
AIインフルエンサーを用いたマネタイズ方法ですが、実は最近ではTikTokも再生数に応じて報酬を受け取れることをご存知でしょうか。
フォロワー数の基準などをクリアすれば、1再生あたり0.06円程度の報酬が支払われます。
参考までにゆっっくりなのTikTokをみてみると、100万越えの動画もたくさんあります。
1Mというのが、100万を表しています。100Kが10万です。
YouTubeとは異なり、リアクションのいい動画さえ投稿できれば、簡単に再生数が伸びるという特徴があります。
もちろんInstagramのリールや、YouTubeショートとも併用可能なので、そういった面でも短尺の動画は価値があります。
日本の美女は”世界的”に需要がある
稼げる要因のもう一つに、日本人だけではなく世界中の人々に届けられる、という+αもあります。
日本のAVが世界的にも人気であることは有名かと思いますが、日本人女性というのは世界的に見てもかなり人気があります。
そのため、視聴者が日本人だけではなく、世界の人々に広がるので、視聴回数もとても伸びやすいという特徴があります。
また、日本人のコメントの中にも「DEEPFAKEとわかっているが、これでも問題ない」という人も沢山見受けられます。
DEEPFAKE技術は、今後も向上することが予想されるので、こういった流れもより加速することが予測できます。
具体的にどのように動画を作っているのか
それでは稼ぎ方がわかったところで、ディープフェイク動画の作り方についてみていきましょう。
こちらの動画のように元々の動画があって、顔のみを差し替えています。
ディープフェイク技術は以前までは
- 何十万もする”高スペックのPC”がないと生成できない
- “専門的な技術”を持った人しか生成できない
- そういった人たちでも”生成に時間”がかかる
など、あらゆる問題があり、一般の人々には馴染みのない手法でした。
しかし、現在ではAI技術やツールが発達したので、PCと知識さえあれば誰でも操ることができるようになりました。
StableDiffusionを用いた、ディープフェイク加工なども話題ですが、そちらも難易度が少し高いなど欠点があります。
2024年はAIインフルエンサーの年になる
日本ではまだまだ浸透していませんが、世界をみてみると、既にAIのインフルエンサーが活躍している事例がいくつもあります。
Aitana LopezというAIインフルエンサーもかなり有名ですが、Instagramを見ていただければわかる通り、しっかりとブランディングをされています。
このようにアイデアと技術と、しっかりとしたブランディングがあれば、ディープフェイクを活用して、さまざまなチャンスがあります。
まさにDeepfakeは、YouTubeの初期段階のようなフェーズです。
今ならまだまだ先行者利益を得られるチャンスがあるので、気になる方はぜひこちらのTipsをご覧になってみてください。